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眞子内親王と小室圭さんのご結婚について [皇室典範改正]

DSC_186520210916blog.JPG今日は眞子内親王と小室圭さんのご結婚について書こうと準備していたところ、小室さんが米国から帰国、記者会見を検討しているとのNHKのニュースが飛び込んできました。このことにより、すべてが良い方向に進むことを祈らせていただきます。

眞子様と小室さんのご結婚が具体的になり、これで世論が収まるかと思ったのですが、マスコミはここぞとばかり色々な記事を発信しています。ある意味不思議な現象です。プラスに考えれば、皇室への国民の関心がそれだけ高まっているということであり、無関心から一歩前進したと受け取ることもできます。

9月15日のnippon com 斎藤勝久氏の記事中には、日本国民に、ご結婚に強く反対する人たち、皇族の結婚の自由を認めるべきだと祝福する人、そして眞子さまの決断を心配する人たちと、国民は3群に分断と書かれています。「分断」は穏やかでないのでそう思いたくありませんが、国民に3つの意見があるというのはそのとおりだと思います。

https://news.yahoo.co.jp/articles/fcd1af2385caeb2f609840b8bf28e4e686ebea36?page=1

私は「皇族の結婚の自由を認めるべきだと祝福」する意見ですが、ここまでマスコミのマイナス報道があると「眞子様の決断を心配する人たち」の気持ちも理解できます。一方、ご結婚に強く反対する人たちには全く賛同できません。厳しい言い方になりますが、やみくもに反対するのは、自らの立ち位置を省みることができない愚かな意見だと思います。


眞子様、小室さんのご結婚について、「愛子さま 皇太子への道」サイトでは一貫して賛成の気持ちを表わし、眞子様を応援しています。ご結婚が決まってから、「眞子さまへ言葉の花束を」ということで、宮内庁あてに、各人がお祝いのメールを送らせていただきました。

(「眞子さまへ言葉の花束を」愛子さま 皇太子への道)
https://aiko-sama.com/archives/6777

私も賛同者の一人として、メールを送らせていただきました。

その中で、ご結婚お祝いの言葉と、眞子さまのこれまでの国際親善について、次のように書かせていただきました。

☆☆

眞子様、小室圭さん、ご結婚との報道、真におめでたく、お二方のお幸せをお祈り申し上げます。眞子様がどんな困難にもくじけることなく純愛を貫かれたことに清々しさを感じます。大切な小室圭さんと手を取り合って、今までご苦労された分、思い切り、幸せな人生を歩んでください。

かつて、ブラジル移住110周年記念式典、パラグアイ日本人移住80周年記念式典における眞子さまの気品あふれるお姿を拝見し、ご結婚後も女性宮家当主として伴侶の方と国際親善にご活躍なさることを念願しておりましたが、皇室典範改正が間に合わず、眞子様のご結婚前に女性宮家当主という選択肢をご用意できなかったことを、国民の一人として大変申し訳なく存じます。

☆☆

メールを書きながら、眞子内親王と言う貴重な人材が皇室から失われることの悲しみを思い、不覚にも涙が浮かんで参りました。女性宮家創設が間に合わなかったことに対して、自分の力不足を不甲斐なく思いました。


眞子内親王と小室圭さんのご結婚問題が明らかにしたもので、マスコミがあまり報道していないことがあります。

ヤフーのコメント欄を見ていると、皇族が結婚するお相手の身辺調査をなぜしなかったのかという意見が見られます。

なぜそのような調査がなされないのかというのは、皇室について正しい知識があれば、すぐに分かる事です。

一般国民の人権は憲法で保障されており、理由もなく私生活を調査することは、人権侵害の恐れがあります。宮内庁や総理大臣という公的な立場の方が、理由なく一般国民の私生活を調査することはできません。

調査できるのは、小室圭さんが皇室入りすると決まった時だけです。皇室は、入る人には厳しいですが、出て行く人には寛大です。それは、天皇、皇族(憲法第一条)と、一般国民(憲法第三条)との間に、容易に越えられない違いがあるからです。

眞子内親王が一般国民になられた後は、配偶者である小室さんと同様、一般国民である眞子様の私生活を暴きたてることは、人権侵害になります。

民主主義の国である日本に、なぜそのような身分の違いがあるのかというのは大きな命題であり、別の熟考、議論が必要なテーマかも知れません。また皇室のバッシングは人権侵害にならないのかという重要な問題もありますが、それは別の場で論じたいと思います。

小室さんに関連する報道は一般人として、名誉棄損で訴訟できるレベルに達しているのではないでしょうか。小室さんは、そのようなことはされないと思いますが、私のような凡人が小室さんの立場であれば、ご結婚後に、週刊現代を始め各出版社に名誉棄損の裁判を起こしたくなるでしょう。それほど、酷いものだと思います。

皇族の伴侶になる方の家柄や経歴がそれほど気になるのなら、眞子内親王がご結婚後も皇族でいられるように、伴侶になる方も皇室入りできるように、皇室典範を改正して女性宮家を創設すればよかったのです。そうなっていれば、誰はばかることなく、小室圭さんの身辺調査が行われる運びになったはずです。


ご参考に皇室典範で関係する条文を、以下に列記します。

++++++++++++
第二章 皇族[第五条~第十五条]

第十条 立后及び皇族男子の婚姻は、皇室会議の議を経ることを要する。

第十二条 皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる。

+++++

第五章 皇室会議[第二十八~第三十七条]

第二十八条 皇室会議は、議員十人でこれを組織する。
② 議員は、皇族二人、衆議院及び参議院の議長及び副議長、内閣総理大臣、宮内庁の長並びに最高裁判所の長たる裁判官及びその他の裁判官一人を以て、これに充てる。
③ 議員となる皇族及び最高裁判所の長たる裁判官以外の裁判官は、各々成年に達した皇族又は最高裁判所の長たる裁判官以外の裁判官の互選による。
第二十九条 内閣総理大臣たる議員は、皇室会議の議長となる。

(「昭和二十二年法律第三号皇室典範」e-GOV法令検索)
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000003

++++++++++++++++++


なお、第十条は、以下のような仮の改正案が、考えられます。
(高森明勅著『天皇「生前退位」の真実』幻冬舎新書 186P)

+++++++++++

第十条 天皇及び皇族の婚姻は、皇室会議の議を経ることを要する。

+++++++++++


このように改正されれば、眞子内親王のお相手は、内閣総理大臣を議長とする皇室会議で審議されることになります。当然、厳しい身辺調査が行われるでしょう。身辺に問題が無ければ、内親王が皇族の身分に留まられ、配偶者は皇族入りとなります。万が一問題があれば、その時点で眞子様のお気持ちによるご決断がなされるでしょう。(畏れ多いことですが、ご結婚を諦めていただくか、皇室離脱かという2択から、選んでいただくことになるでしょう。)

小泉内閣の提言以来、15年間も、この重要な大前提を準備できなかった歴代政権、政権にそれを要求しなかった皇室に無関心な国民の怠慢が、今日の騒動の最大の原因であることは、少しでもものを考えたことのある人なら、誰でも容易に理解できるはずです。

先日のブログで、高森明勅氏の文章を取り上げました。繰り返しになりますが、一部、再掲します。
https://onkochisin.blog.ss-blog.jp/2021-08-22


☆☆☆

対象となる内親王方などは、物心がついて以来、長年、女性・女系天皇、女性宮家を巡る議論が行われて来た事実は、当事者ゆえに熟知しておられるはずだ。だから、唐突な話ではもとより無い。むしろ、「世襲」の「象徴」天皇という制度を維持するのであれば、決して避けられない課題に対して、政治の怠慢と国民の無関心によって、現在まで結論が先延ばしされて来たことの方が、申し訳なかった。


この間、ご自身の将来が見通せない辛さを、ずっと抱え続けてこられたはずだ。これ以上、宙ぶらりんの状態を強制し続けることこそ、残酷な仕打ちだろう。だから、その意味からも、一刻も早く決着をつける必要がある。

(「女性・女系天皇、女性宮家という選択肢が抱える難題とは?」2021.08.21高森明勅公式ブログ)
https://www.a-takamori.com/post/210821

☆☆☆


「政治の怠慢と国民の無関心」によって、結論が先延ばしされ、女性皇族に「宙ぶらりんの状態を強制し続ける」「残酷な仕打ち」が15年間も続いてきました。

重要な皇室典範改正という課題の放置、その歪みが国民感情のねじれを引き起こし、小室さんのバッシング→眞子内親王のバッシング→秋篠宮家のバッシングにつながっていると私は見ています。

種を蒔いたのは「男系固執」をつらぬこうとして「女性宮家潰し」に専念した、いわゆる男系派です。竹田恒泰氏の言動はその典型です。男系派は、何が何でも「悠仁様の即位」をと熱願しているのですが、国民の意志は、男系派の予想とは、別の流れに進んでいます。

おおざっぱな言い方ですが、男系固執派の圧力を恐れて政府が皇室典範改正を15年間も先延ばしにしていた結果が、今日の秋篠宮家バッシングを引き起こし、従来の皇室否定派、皇室不要派の人々を活気づけているといっても過言ではありません。男系固執派は、どうやって責任をとるつもりなのでしょう。

大切なお姉さまが国民のバッシングで酷い目に遭わされている有様、次のターゲットが佳子様に移ろうとしている有様をご覧になって、思春期を迎えられた悠仁親王がどのようなお気持ちでいらっしゃるかということも、察して余りあるものがあります。早く何とかして差し上げたいです。

皇室典範を改正して、天皇陛下の直系長子でいらっしゃる敬宮愛子内親王が皇太子になられるのが、唯一の問題解決法であることがいよいよはっきりしてきたと思います。

秋篠宮さまには、次期天皇ではなく天皇の弟宮として、より自由に伸び伸びとご活躍いただきたいと存じます。


今日も読んでいただき、ありがとうございました。
秋らしいさわやかな気候になって参りました。台風も来るようなので油断はできませんが。
皆様も、どうぞお健やかな日々をお過ごしくださいますよう、お祈り申し上げます。

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