この3か月をふりかえって(2) [ブログについて]
雨上がりの朝顔です。
左下に朝顔の種もでき始めています。
生命は、来年にそなえています。
前回の「この3か月をふりかえって」を読み返して、肝心な目標を書いていなかったことに気が付きました。
【目標】その3
「皇位の安定的継承」について考える。
これはブログの期間限定的なテーマです。
【目標】その2の「女性天皇・女系天皇について理解を深める」は、どちらかといえば、【目標】その3の基礎知識を得るための中間的目標であり、【目標】その3をその2に変えてもよいくらいです。
そもそも、皇位の継承のあり方は、天皇陛下のご意向をそのまま実行することがいちばん望ましいことだと思います。戦前の旧皇室典範は「皇室の家法」という位置づけで、大日本帝国憲法と同格の法規とみなされていました。天皇のお心が皇室のあり方に直接、反映される形になっていて、天皇がお決めになることができました。
旧皇室典範の改正又は増補は、皇族会議及び枢密顧問の諮詢を経て勅定するものとされ(旧皇室典範第62条)、この手続きに「帝国議会の協賛又は議決」は要しないとされていました。
皇族会議:かつて存在した国の機関である。日本の皇室に関する重要な事項を合議するために、天皇親臨のもと、成年男子皇族によって構成されていた。
枢密顧問(すうみつこもん):大日本帝国憲法の第56条に定められた重要な国務に関して天皇に意見を述べる職。 枢密院の構成員
*枢密院:枢密顧問(顧問官)により組織される天皇の諮問機関。憲法問題も扱ったため、「憲法の番人」とも呼ばれた。1888年(明治21年)創設、1947年(昭和22年)5月2日、翌日の日本国憲法施行に伴い廃止。
諮詢(しじゅん):参考として他の機関などに意見を問い求めること。諮問。
勅定(ちょくじょう):天子がみずから定めたこと。また、天子の命令。勅命。
皇族会議、枢密顧問の意見を問うて求めますが、天皇ご自身が、結論をお決めになる事が出来ました。
天皇ご自身のご家系の跡継ぎのことなのですから、天皇家の歴史も諸事情も、いちばんよく知っておられる天皇がお決めになるのは、当たり前のことだと思います。
しかし、日本国憲法制定当時、日本を占領していたGHQの強い意向により、皇室典範の改正は国会の議決で行われることにより、皇室の制度そのものに国民の民意が国会を通じて関与することとなりました。つまり、時の政権と、現政権に一票を投じた国民の意向なしでは、決められないことになっています。
戦前は、国民が黙っていても、皇室の存続は「お上」(天皇陛下)が、決めることができたのですが、戦後は、国民が黙っていて、皇室の存続について、積極的に意思表明しなければ、消滅してしまう恐れさえあると言えます。今まさに、その危機に直面していると言っても過言ではありません。
悲観的なことは申し上げたくないのですが、「皇位の安定的継承」を確実にする期限がせまっています。
悠仁様がいらっしゃるから、その代までは安心と思う人があるかも知れません。しかし、畏れ多いことですが、悠仁さまがつつがなく即位されても、その時、各宮家には、同世代の皇族、悠仁さまより年の若い皇族が一人もいらっしゃらない可能性さえ、否定できません。そのような心細い状態になることが目に見えているのに、手をこまねいて、何もせずにいても、よいのでしょうか。
国民の大多数は、女性天皇に賛成し、女系天皇も70%以上が容認しています。その方向での皇室典範改正を、向こう1年以内に実現してほしいと、切望しております。そのために出来るところで、国民として、意見表明をしてまいります。
今日も読んでいただき、有難うございました。
皆様にとって、幸多い一日でありますよう、お祈り申し上げます。
タグ:皇室典範改正