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皇位継承を巡る男系派と女系派の対立は幻想 [皇室典範改正]

20220429blog DSC_2060.JPG今日は、安定的な皇位継承について、書かせていただきます。

私は、女性天皇の実現について、10年以上念願して参りました。2020年8月からブログをひんぱんに更新するようになったのも、この希望実現のためといっても、過言ではありません。

天皇や皇室について、みなさまはどう思っていらっしゃるのでしょう。大切だと思う方も、必要なのかどうか分からない方もいらっしゃると思います。

私自身、20歳くらいまでは、天皇のことも、皇室のこともよく分かりませんでした。あることをきっかけに、天皇、皇室、そして天皇を中心と仰いできた日本人の歴史を学びはじめました。そして、日本という国は、天皇、皇室がなければ、今の安定した国柄にはならなかったことが少しずつ分かって来て、天皇、皇室を、深く敬愛するようになりました。

天皇、皇室は空気のようなものです。私たちは、物を食べなくても1週間は生きられるし、水を飲まなくても3日くらいは生きられます。しかし、空気がなくなったら、5分くらいでいのちが尽きます。空気はただですが、無くなったらたいへんなことになります。天皇、皇室もそうなのです。呼吸している時、ありがたいとも何とも思いませんが、無くなって初めて、どんなに恩恵を受けていたかと気がつくものです。

その天皇、皇室が、このまま国民が無関心でいたら、無くなってしまう可能性が出て来ました。皇室存続について、日本の歴史上、少なくとも第26代・継体天皇以降では、最大の危機ではないかと思います。

このまま、皇室制度の見直しが無ければ、悠仁親王が即位される頃には、皇室の若い世代がお一人になってしまう可能性が否定できません。万が一、不測の事態が起これば、あっさりと皇室がなくなってもおかしくありません。

それに対して、有識者会議を立ち上げて検討し、①女性皇族がご結婚後も皇室に残る、②皇統に属する男系の男子(一般国民)から養子を迎えるとの2つの案を皇族確保の案としています。ところが、どちらの案でも、それぞれの配偶者、お子様は一般国民のままであるのか、皇族になれるのかがあいまいという、当事者にとって不親切で、ずさんな案です。

日本国憲法で、天皇、皇室の人権は制限されています。だからといって、家族(夫婦・親子)という、人間にとって最も大切な関係において、当事者を不安定なお立場に放置することは、人道的に許されることではありありません。

政府に任せておけば、何とかなるということではなく、国民一人一人が考える必要がある重要なテーマだと思います。


さて、今日の話題は、神道学者、皇室研究者・高森明勅氏のブログ「皇位継承を巡って男系派と女系派が激しく対立という幻想」をご紹介します。高森氏のブログには、いつも目からウロコが落ちる気がいたします。

高森氏の下記ブログから、文章を抜粋いたします。

(「皇位継承を巡って男系派と女系派が激しく対立という幻想」高森明勅2022.4.29 ゴー宣ネット道場)
https://www.gosen-dojo.com/blog/35119/


「皇位継承の行方を巡って、男系論者と女系論者が
激しく対立しているという見方がある。」

「しかし、女系論者というのは恐らく“いない”はずだ。」

「天皇が国民にお寄せになるお気持ちを最も自然に受け継がれている
“直系”のお子様がおられる時は、男女の性別に関わりなく、
その方に皇位を継承して戴くのが相応しいと考えている以上、
あくまでも「直系」優先であって、決して「女系」優先ではない。」


男系論者というのが、男系男子限定であれば、女系論者といえば、女系女子限定ということになります。しかしそんな非現実的で、継続不可能な案を推している人は、誰一人いません。
男系でも女系でもよい、双系を認めるというのが、男系論者が女系論者だと呼んでいる人々の現実です。すなわち女系論者という呼び方は、誤りです。天皇に、男子と女子のお子様がいらしたら、女子が年下でも優先するということでもありません。あくまでも、天皇の直系のお子様、そして、男女問わず、長子優先なのです。


「一方、男系論者とされる方々も、以下のように発言されている。」

高森氏は、百地章氏、八木秀次氏、新田均氏、宇山卓栄氏のそれぞれの著書から、文章を引用されています。それぞれ、「万策尽きれば、女系継承を有り得る」ことを、異口同音に述べておられます。

「皆、男系“絶対”(=女系排除)ではなく、
男系“優先”(=女系容認)という立場だ。
しかし、旧宮家系国民男性または広く国民の中の
「皇統に属する男系の男子」が“特権的”に皇籍を
新しく取得する方策は、明らかに憲法に違反する
(第14条が禁じる「門地による差別」に当たる)以上、
すでに「万策尽き」「男系継承の維持は不可能」なので、
「皇統を守るために」「女系継承もあり得る」という
結論を受け入れるるべきではないか。」


男系論者といっても、実は男系“優先”(=女系容認)なのです。そして、有識者会議が、あれだけ検討を重ねて出された結論が、男系維持について、あやふやな方策しか提案できていないことが、すでに「万策尽きている」ことの証明です。

常識的に考えて「皇統を守るため」、双系の容認に舵を切る時は、今なのです。

男系男子が維持できなければ皇室が無くなってもいい(?)という、信じられない発言をする人もいますが、それはあくまで少数の変わり者だと思います。

大多数の日本人には、皇室を無くしたくない、そのために女系容認=双系容認もやむをえないということを、きっと理解していただけると思います。


今日も読んでいただきありがとうございました。
今日は、雨が降って気温も下がりました。
連休初日ですね。皆様、どうぞお身体に気をつけて、楽しい連休をお過ごしください。

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