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憲法にいのちを吹き込む [憲法]

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昨日は、高森明勅氏のブログ「憲法は今、生きているか?」から、憲法9条に関する部分を取り上げました。

昨日は、既に引退した安倍政権を批判するような取り上げ方になりましたが、私は安倍政権が憲法改正について多くの人々が語り合える空気を作ったことは、よかったこととして評価しています。

9条改正案の内容が不備だったために、人々の支持が得られなかったことはむしろ残念なことだったと思います。


昨日の高森氏のブログについて、一部だけを取り上げたので、今日は、もっとブログ全体のテーマについて、学ばせていただきます。

☆☆☆

『少し先回りになるが、5月3日(憲法記念日)のゴー宣道場のテーマは勿論(もちろん)「憲法」。』

『現在、憲法を巡って、真に問われるべき“焦点”は何か。それは、憲法は今、本当に「生きて」いるのか、果たして最高法規としての規範性、理念性を保持できているのか、という根源的な問いかけではないか。


いくら“文字面”だけを「死守」しても、或いは逆に「改定」しても、憲法としての“命”が既に喪われているのであれば、全く無意味だ。そこを問う場を設けたい。その際、具体的な手掛かりとして、差し当たり3つの論点を考えている。


コロナ禍と自衛権と天皇。

先ず、コロナ禍における政府・自治体の様々な措置と憲法との整合性が、真正面から問題視される場面を殆(ほとん)ど見掛けなかった。そのこと自体、憲法の規範性が衰弱している表れではないか。』

『更に、憲法は皇位継承の具体的なルールを皇室典範に委ねている。だが、その典範のルール自体が、憲法が要請する「象徴」天皇の地位の「世襲」継承を“阻害”する内容になっている。

驚くべき矛盾だ。


ところが、その顕著明白で深刻この上ない矛盾が、今日までそのまま放置されて来た。憲法は皇位の安定継承を求めている。それを前提に、統治の基本的な仕組みが全て構想されている。なのに、憲法から名指しで委任されている典範が、その安定継承を困難にしている。』

(「憲法は今、生きているか?」高森明勅ブログ 2021年3月11日
https://www.a-takamori.com/post/210316

☆☆☆

5月道場のタイトルは、

「憲法は今、生きているかーーコロナ禍、自衛権、天皇」

とのことです。


「憲法は今、生きているか」という問いかけです。

今日のニュースで同性婚について、札幌地裁が、原告の賠償請求を退けた上で、「法の下の平等」を規定した憲法(14条)に反するとしたというニュースが流れました。

訴訟の場面で、憲法に基づいて判決が下されるので、憲法はもちろん生きていると言えます。

しかし、安保法制など、憲法違反の疑いのある法律が堂々と国会決議されてしまうことは、問題だと思います。

憲法9条さえ守れば、戦争に巻き込まれることは無いという護憲派の9条信仰も、結果的に憲法条文を形だけのものにしています。9条は、神社やお寺のお守りではありません。祈りは大切ですが、人事を尽くして天命を待つと言われるように、平和実現のためには、智慧を出し、努力しなければなりません。

自称保守派には、GHQの押し付け憲法だから、守らなくてもよいなどという人もありますが、制定されてから70年以上経った日本国憲法の条文に手をつけられなかった自らの不甲斐なさをこそ、反省しなければならないと思います。

と、偉そうなことをいう私も、憲法を考えるには、まだまだ知識や見識が足りません。
学び始めたばかりで、これから学ぶべきことがたくさんあります。

令和の憲法改正にあたっては、上から与えられるものを鵜呑みにするのではなく、多くの人々が、自分たちのこととして智慧を出し合って、取り組む必要があると考えています。
GHQが草案作りをした戦後の憲法のみならず、大日本帝国憲法も明治政府から下賜された憲法でした。どちらも、お上から与えられた憲法です。

令和の憲法は、多くの人々が議論を重ねて、草の根から作り上げる憲法であってほしいです。それによって、憲法が生きたものになります。

そのときに、憲法が一部の人々のものではなく、多くの庶民の、いのちが吹き込まれることになるのではないでしょうか。


5月のゴー宣道場の、各テーマは「コロナ禍、自衛権、天皇」とのことです。

緊急事態については、先日ブログで取り上げましたが、東日本大震災の時の「自衛隊が緊急事態の時に、法律違反にならないような法整備」にも関わってくると思います。

皇室典範との関連も、重要なことです。

どのテーマにも学ぶべきことがたくさんあります。

よりよい憲法が、日本の歴史始まって以来、初めて庶民の手によって創られることを想像すると、期待で胸が躍ります。


今日も読んでいただき、有難うございました。
皆様にとって、楽しい一日でありますようお祈り申し上げます。

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