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「皇位の安定的継承、4つのシナリオ」とその見通し [皇室典範改正]

PICT0718紅白梅20210118blog.JPG
一本の梅に、紅白の花が咲いています。
街でも、梅が開花しはじめています。

一昨日の続き、「皇位の安定的継承、4つのシナリオ」(2021年1月17日)と『4つのシナリオ」の見通し』(2021年1月18日)(高森明勅氏ブログ)をご紹介します。




☆☆☆

“2021.1.17 06:00

皇位の安定継承、4つのシナリオ
長年、放置され続けて来た皇位の安定継承への取り組み。
今年こそ解決を図らなければならない。
その場合、どのようなシナリオを想定できるか。
シンプルに整理すれば、以下の4通りのケースが考えられよう。

①皇位の安定継承に向けて、女性・女系皇族の即位を可能にし、
それが実際に機能できるようにする為に、女性宮家を創設する。

②皇位の安定継承への取り組みを先延ばしして、
皇族数を目先だけ確保する為に“一代限り”の女性宮家を認める。
万一のケースに備えて、男系女性皇族の即位も可能にする。

③皇族数の確保も諦(あきら)めて、ただ皇室のご公務を分担する
特別職の国家公務員(批判された「皇女」の看板だけは取り換える)を設けて、
未婚の女性皇族がご結婚の後、国民の仲間入りをされた時点で就いて戴く。

④「まだ40年ある」(安倍前首相)ので(?)、いずれ「神風が吹く」(同)
のを信じて(?)、ひたすら先延ばしを続ける。

改めて言うまでもなく、①~④のうち、
実際に皇位の安定継承に寄与するのは、①だけ。
この他、いわゆる旧宮家案は、(これまでの政府のやり方を見る限り)
有識者会議の「論点整理」などに“リップサービス”として書き込まれる
ことはあっても、現実的な選択肢として取り上げられるとは考えにくい。

果たして…。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

(『皇位の安定継承、4つのシナリオ』高森明勅氏ブログ、2021年1月17日
https://www.a-takamori.com/post/210117
ゴー宣ネット道場にも、同じ文章が掲載されています
https://www.gosen-dojo.com/blog/29666/

☆☆

“2021.1.18 06:00皇統問題
「4つのシナリオ」の見通し
今年こそ解決すべき皇位の安定継承への取り組みについて、
先に4つのシナリオを想定した。

一先ずこれを元に、現時点での見通しを述べておこう。

政府は当初、③の特別職の国家公務員案で押し切るつもりだった。
その場合、①の「男系男子」限定の“縛り”を見直して、女性・女系天皇と
女性宮家を認める皇室典範の改正を求めても、③と①の“綱引き”
になってしまう。

そうすると「足して2で割る」式に、②の「男系」の縛りは維持しつつ、
「男子」限定だけを解除して、一代限りの女性宮家と男系の女性天皇を認める
辺(あた)りで、妥協を強いられる可能性が高かった(最悪は③で決着)。

ところが、政府としては不本意なことに、③を差し当たり、取り下げざるを
得なくなった。

そうすると、具体的な選択肢として①と②の綱引きという土俵を設けることも、
必ずしも不可能ではなくなったのではないか(主戦場はそこかも。最善は①で決着)。
だが②は、“現実主義”的な(?)政治家には魅力的に感じられてしまう危険性がある。
これを「匍匐(ほふく)前進」(津村啓介衆院議員)と評価する向きもあるかも知れない。
しかし、一代限りの女性宮家なり女性天皇なりの、「次」の時代には早々と
行き詰まることが、“初めから”誰にでも予測できる。
実際上、皇位の「安定」継承には何ら繋(つな)がらない。
だから、重大な決断を又ぞろ先延ばしするだけの、無責任この上ない
「後は野となれ山となれ」プランと言うしかない。

結局は、④の「神風が吹く」(安倍晋三前首相)のをひたすら信じて(?)待つか、
改めて「男系」の縛りを外して、女性天皇や女性宮家のお子様方にも皇位継承資格を
認める①を目指すか、その二者択一にならざるを得ない。
そのような、予(あらかじ)め行き詰まることが分かり切ったプランの為に、
内親王方の“たった一度限り”の人生を犠牲にして戴くのは、余りにも申し訳ない。

だが政界の現状を見ると、残念ながら②に逃げ込もうとする政治家も、
決して少なくないはずだ。あくまでも「匍匐前進」論(正しくは迂回又は回避論)を排し、
皇位の安定継承への唯一の「正解」である①のシナリオを実現すべく、
最大限の努力をしたい。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/
++++++++
(『「4つのシナリオ」の見通し』高森明勅氏ブログ、2021年1月18日
https://www.a-takamori.com/post/210116

ゴー宣ネット道場にも、同じ文章が掲載されています
https://www.gosen-dojo.com/blog/29673/

☆☆☆

[所感]

高森氏は、下記案②が、現実主義的な政治家には魅力的に感じられてしまうかも知れないと述べています。

“②皇位の安定継承への取り組みを先延ばしして、
皇族数を目先だけ確保する為に“一代限り”の女性宮家を認める。
万一のケースに備えて、男系女性皇族の即位も可能にする。”

しかし、高森氏はこの案について次のように論評しています。私も同感です。

“実際上、皇位の「安定」継承には何ら繋(つな)がらない。
だから、重大な決断を又ぞろ先延ばしするだけの、無責任この上ない
「後は野となれ山となれ」プランと言うしかない。”

“予(あらかじ)め行き詰まることが分かり切ったプランの為に、内親王方の“たった一度限り”の人生を犠牲にして戴くのは、余りにも申し訳ない。”

一昨日、私も「一代限りで途絶えてしまうのなら同じことの繰り返しである」、「一般国民になるか皇族になるかが決まらないまま育っていくお子様方の御苦悩は、今の内親王方と同じである」と述べました。

誰でも、人生は一度限りと思って、毎日、毎時間を精一杯生きようと考えます。
内親王方の人生も、未来のお子様方の人生も、もちろんそうです。

その貴重な日々、時間を、他動的な要因、国会議員の不決断と国民の無関心(または関心があるが沈黙すること)によって、先行き不透明なままで、このまま放置することは、まことに申し訳ないことです。

その上に行き詰まることが分かり切った②のプランを採用して、これ以上内親王方、未来のお子様方に犠牲を強いてはなりません。それでは、皇室に甘え過ぎです。


“結局は、④の「神風が吹く」(安倍晋三前首相)のをひたすら信じて(?)待つか、
改めて「男系」の縛りを外して、女性天皇や女性宮家のお子様方にも皇位継承資格を
認める①を目指すか、その二者択一にならざるを得ない。”

男系男子天皇維持を固守して検討を先送りするのは「神風が吹く」のを待つに等しいです。

しかし「神風」は、「人事を尽くして天命を待つ」人々の上に吹くのであって、指をくわえて天から幸運が降ってくるのを待つ人々の上に吹いたことは、かつて一度もなかったことを、知らなければなりません。


一昨日述べた通り、日本国民の選択枝は、2つしかないと思います。

A.「女性天皇容認、女性宮家創設、女系天皇容認」

B.「皇室消滅」

のいずれかです。

B.を回避するには、A.しかありません。

A.すなわち高森氏が提案される①案を採用するが最善の道であると考えます。

「皇室存続」の1点を真剣に考えれば、この結論、「①案採用」に到達せざるを得ないと思います。

今日も読んでいただき、有難うございました。
皆様にとって良い一日でありますよう、お祈り申し上げます。

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