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なぜ女系天皇を支持するのか―今上陛下の御こころのままに [皇室典範改正]

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私の「女系天皇支持」の根拠は、前にも書いたと思いますが、今上陛下の大御心に謹んで従いたい、それがすべてです。今上陛下、上皇陛下、秋篠宮殿下の数々のお言葉を拝読して、思考と祈りを重ねた上で、「女系天皇容認」が道理に適い、人情にも適い、歴史的に見ても、天皇陛下の御叡慮であると、拝察できるからこそ、「女系天皇容認・公認」を支持しているのであって、決して私的感情の「女系天皇ありき」が先立つものではありません。


「男子男系支持」派の心情は、長年、続いてきたことが変わってしまうことへの不安が大きいと思います。その心情は、理解できます。


明治時代にも、生活様式の変革にいのちがけで抵抗した人々がありました。

明治天皇が、初めて牛肉を食された時(1872年)には、それに抗議する御岳行者10名が皇居に乱入して、4名が射殺、1名が重症、5名が逮捕される事件が発生したそうです。(Wikipedia)

「天皇が(牛肉を)食してしばらく後の1872年(明治5年)2月18日、御岳行者10名が皇居に乱入し、そのうちの4名が射殺、1名が重傷、5名が逮捕される事件が発生し、後に「外国人が来て以来、日本人が肉食し穢れて神の居場所が無くなった為、外国人を追い払うためにやったのだ」との動機が供述されている。」
(Wikipedia、日本の獣肉食の歴史、明治時代から太平洋戦争前まで)

牛肉食という食事の改革にさえ、明治時代に命をかけて抗議した人々がありました。


「皇統継承」、天皇陛下の跡継ぎという重大事になれば、心配でたまらなくなる気持ちはよく分かります。


それでもひとたび、天皇陛下の「改革・変革」のご意思に拠るものであることを知れば、私心を捨てて、陛下のご意思に従ってきたのが、明治時代の臣下であり、国民でした。


それによって、歴代の皇室は、伝統の核となる部分を護り伝えつつ、改革・変革を重ねて、つねに新しい伝統を築いて来られました。

女系天皇支持と申しますが、男系男子の継承が可能であるなら、それを続けたいというのは、人情でしょう。しかし、側室無しでの男系男子限定の継承が不可能であり、旧宮家系男子を迎えるという無理な手立てをとっても効果が一過性で、必ず先細りになって未来が無いという見通しが分かるからこそ、やむを得ず、女系天皇という新しい改革が必要になったということは、道理を分かる人なら、必ず理解できると思います。

何をかくそう私自身も、2005年に、小泉政権の「皇室典範に関する有識者会議」の発表を、初めて目にしたときには、天皇陛下が「女系容認」であることを知らなかったので、驚きが大きくて、強烈な反対の念を持ちました。

古事記神話を、私流に解釈して、「女系天皇まかりならん」の理屈を「自由日記」に、数ページにわたって書きなぐりました。

その後、各識者の愛国心、戀闕の心あふれる「女系天皇・容認論」を読み、自分の経験と照らし合わせて、精一杯、思考を巡らした後に、天皇陛下のお考えが「女系容認」に、ほぼ間違いないと確信いたしました。

それから、自分の懸念や反発する感情は横に置いて、陛下の大御心のままにすべてが実現しますようにと、意志的に、心の方向をそちらに向けました。最初はそれでも、しばらくの間、心の底から湧きおこる抵抗を抑えてという時期が続きました。心に沸き起こる各疑問を、解きほどいて、今日に至っています。

今上陛下、上皇陛下、秋篠宮殿下の数々のお言葉を拝読して、思考と祈りを重ねた上で、「女系天皇容認」が道理に適い、人情にも適い、歴史的に見ても、天皇陛下の御叡慮であると、拝察できるからこそ、「女系天皇容認・公認」を支持しているのであって、決して私的感情の「女系天皇ありき」が先立つものではありません。

先ごろ、2005年小泉政権の「皇室典範に関する有識者会議」を再読いたしましたが、よく検討された上での結論であると思いました。

いずれにしましても、私にとって、今上陛下の大御心がすべてです。万が一でも、天皇陛下が「男系男子による継承」を推奨されることがあれば、いつでも大御心のままに従うという、決意でおります。

☆☆☆

“「戀闕」という言葉は、確かに難しく一般の辞書にも無いものが多いですが、「戀」は「恋」の旧字体で「闕」は「宮城の門、また天使の宮城」を指し、両者で〝大君をいとおしく思う心〟を意味しています。幕末、維新に近い時代、〝天下の英傑〟と慕われた真木和泉守(まきいずみのかみ)から、「戀闕第一等の人」と称せられた平野国臣(くにおみ)に、次の歌があります。

斯(か)くばかり 悩める君の 御こころを
休めまつれや 四方(よも)の国民(くにたみ)”

これが「戀闕」の精神です。この言葉は、多彩な日本語の中でも、最も美しい〝宝〟というべき国語ですので、どうか敬遠しないで、愛用していただきたいとお願いいたします。”
(田中卓著『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか 女性皇太子の誕生』幻冬舎新書)

☆☆☆

田中卓(たかし)先生の言われた「戀闕(れんけつ)」ということが、このごろ、少しずつ分かってきた気がいたします。

大君(天皇陛下)の御こころを休め奉(まつ)りたい、それが、私の願いのすべてです。


今日も読んでいただき、ありがとうございました。
皆様にとって良い一日でありますようお祈り申し上げます。


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