いのちをくれた人 [温故知新]
<サボテンのつぼみです>
最近、歴史の本をよく読みます。
読書は子供のころから好きでしたがそのころは海外の小説ばかり読んでいて日本の歴史に興味がありませんでした。真剣に日本の歴史を学ぶようになったのは二十代になって「歴史」と「自己」の深いかかわりを思うようになってからのことです。
「歴史を学ぶとは、自己を学ぶことであり自分が自分に対面することにほかならない。」
(山口悌冶著 『万葉の世界と精神 前篇』18ページ、日本教文社刊)
それまでは人間は一人で生きていくものだから自分一人がどんな生き方をしても自分を取り巻く世界に変化は起こらないと思っていました。しかしあることをきっかけに自分が両親、友人をはじめとする多くの人々に支えられていること小さいことでも良いことをすればかならず世界に良い影響を与えられることを知りました。
自分のいのちが両親から与えられ、両親も祖父母からいのちを与えられたといういのちのつながりを感じた時から父母、祖父母が生きた時代への関心が深まり、その時代の歴史に興味を持つようになりました。
いのちのつながりについて書かれた絵本を10年前にいただきました。いただいた絵本『いのちのまつり―「ヌチヌグスージ」』(草場 一寿著、2004年発行)の一部をご紹介します。
「ぼくにいのちをくれた人、2人」
「お父さんとお母さんにいのちをくれた人、4人」
「おじいちゃんとおばあちゃんにいのちをくれた人、8人」
「ひいおじいちゃんとひいおばあちゃんにいのちをくれた人、16人」
「そのまた上に、32人」
「そのまた上に、・・・・・」
「もう数えられないよ」
(前掲書17~18ページより)
むずかしいことは何も書かれていませんが味わいのあるすばらしいことばだと思います。
<冒頭のつぼみが花になったところです。一日で開きました。
いのちはふしぎです>
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