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シジュウカラが巣箱に [野鳥]

シジュウカラ1.JPG

シジュウカラ。頭が黒くほおが白い。写真は、数年前の秋に撮影したもの。










 庭木に巣箱をかけて数年たつが今年までヒナが入っているのを見たことがなかった。ところが10日ほど前、草刈りをしていたら、頭上から「チチチチ」とにぎやかな小鳥の声が聞こえて来た。耳をすますと声は巣箱のあるあたりから聞こえる。どうやら巣箱にヒナがいるらしい。

 3日前、庭のミニ畑の草取りをしていて、何気なく巣箱を見上げたところ、なんとシジュウカラが私の背丈よりやや上方の枝に飛んできて止まり、「来ちゃダメ」というように「チー!チー!」と威嚇してきた。なんとも大胆な小鳥だ。「わかった、わかった。何もしないから。」と巣から遠ざかると、シジュウカラは安心したように巣箱に入って行った。室内に戻って窓から見ると草を抜いて新しい土が顔を出している部分をシジュウカラがくちばしでしきりにつついている。虫を探しているのだろう。ヒナが大きくなってエサがたくさん要るのか、あちこちせわしなく飛び回っている。

 家族にヒナが入ったことを話したら「猫がいなくなったからかしら」とのこと。そういえば長年庭で飼っていた猫が昨年7月にいなくなっていた。人間にとってはかわいい猫だったが、小鳥にとっては油断できない相手だったのだろう。猫がいなくなったのはさびしいが、いなくなったことでシジュウカラが安心して子育てできるようになったのかも知れない。『科学大鑑 野鳥』には、虫を餌にするので庭のある人には喜ばれる野鳥であるというようなことが書かれていた。シジュウカラは、庭のミニ畑の虫を取って野菜を守ってくれるだろう。

 「人間万事塞翁が馬」というが、何かを失ったとき、それが原因となって、よいことがあらわれることがある。悲しいことに対して、「これでよくなる」と思うことは、立ちなおるきっかけにもなるだろう。


 シジュウカラ(四十雀)に興味がある方は以下をご覧ください。
 特徴:
  「黒い頭、白いほお、胸から腹の黒いたてすじ、つばさに一本の白線(中略)全長約14.5センチ」 (『野外ハンドブック・4 野鳥』22ページ、高野伸二編、山と渓谷社刊)

 生息地と餌:
  「鳴き声:ツピーツピー、ジュクジュク」(『とりぱん大図鑑』66ページ、とりのなん子ととりぱん研究会著)
  「ほぼ日本全国に分布。山林では広葉樹林に多く、また住宅街の公園にも生息している。(中略)昆虫や幼虫、クモを餌にする。」(前掲書66ページ)
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