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みんな仲良く大調和―憲法十七条 [聖徳太子]


(北海道に向かう機内から撮影しました。空から地上を見ると、
日ごろの悩みが小さく思えます。)

              ☆☆☆☆

今日は、私的な歴史の勉強について、書きます。

☆温故☆
車内広告で、奈良の観光案内広告に、「和以貴為(わをもってとうとし
となす)」とあるのを見て、若いころ、夢中になって勉強したことを、
懐かしく思い出しました。

「和をもって貴しとなし、忤ふること無きを宗とせよ」は、
聖徳太子の十七条憲法の第一条の言葉です。

以下は、第1条についての、私流の(今風の?)解釈です。(原文は、
末尾に掲載しています。)

〔第1条の大意〕
「人というものは、みな気に入ったもの同士のグループを作るものであり、
またものごとを良く分っている達人は少ないから、上司や親に逆らったり、
近隣の人々と意見が合わなかったりする。
それでも、上に立つ上司や親や年長のものが、和やかな心をたもち、
部下や子や年下のものが互いに仲良くして、
みんなが調和して、十分に議論を尽くし合えば、
自然に、天地の理にかなった解決方法が見出せるものである。
そうすれば何事でも、良い結果が成しとげられるものである。」

☆知新☆
 最近、話題になっている『コーチング』について、一冊の本を読みました。

 その中に、「部下が答を持っていると信じる」、
それを「メッセージ」として表現するということが書かれていました。
(『マンガでわかるコーチングのルール』、播磨早苗著、PHPハンドブック)

 「部下が答を持っていると信じる」、
 そして、その信頼を「メッセージ」として、
 上司が部下に向かって表現することは、
 「上司が和やかな心を持ち」、部下を信じて、
 「議論を尽くし」あうことにより、
 「自然に問題が解決され」、
 上司と部下の信頼が深まるということで、
 十七条憲法(第一条)に、通じるものがあるように思いました。

 職場や家庭で、人の中に善があり、すでに答えがあると信じる、というのは
ほんとうに、大切なことですね。

☆and +α☆
 生長の家にも、「大調和の神示」という文章があります。
 その最初に、「汝ら天地一切のものと和解せよ。」と書かれています。
 ここにも、「和」大切にする心、「和をもって貴しと為す」と相通じる
 「人と人との調和」を大切にする心が、感じられます。

☆結びのことば☆
 ひらったく言えば、「みんなが仲良くすれば、何でも解決するし、幸せになり
ますよ!」ということかな(^^)

 理想を述べるのは簡単ですが、すべてを、実行するのは難しいですよね。
 それでも、目標に掲げて、希望を持って、それに向かうのは、大切なことだと
思うので、私も、日々の生活で、努力を続けたいと思います。

                                                                   ☆☆☆

[参考]  《憲法十七条、第一条》
「和をもって貴しとなし、忤(さか)ふること無きを宗(むね)とせよ。人皆(ひとみな)党(たむら)有り、また達(さと)れる者少なし。是をもって、或ひは君父(きみかぞ)に順(したが)はずして乍(ま)た隣里(さととなり)に違(たが)ふ。然れども上和ぎ、下睦びて事を論(あげつら)ふに諧(かな)ふときは、則ち事理(ことわり)自からに通ふ。何事か成らざらむ。」
(『万葉の世界と精神 前篇』山口悌治著、日本教文社刊、115ページより』

〔ふりがな〕(一部、現代仮名遣いに直し、読みやすいように、字間を空けました。
by「たると」)
「わをもって とうとしとなし、さかうることなきを むねとせよ。ひとみな たむらあり、
また さとれるもの すくなし。これをもって、あるいは、きみかぞに したがわずして
 また さととなりに たがう。しかれども かみやわらぎ、しもむつびて ことを
あげつらうに かなうときは、すなわち ことわりおのずからにかよう。なにごとか
ならざらん。」


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